プリザーブド

お花はその場の雰囲気を明るく華やかにし、人の心を癒してくれます。

しかし生花はお手入れが必要ですし、お花の寿命は短いのが残念なところですね。

その点胡蝶蘭はお花の寿命が他の花に比べると長く、水やりの頻度も少なくて済む比較的育てやすいお花です。

とは言っても、胡蝶蘭も生花ですから、まったくお世話なしでは枯れてしまいます。

プリザーブドフラワーの魅力は、世話なく手軽にいつまでも美しいお花を楽しんでもらえるところですね。

プリザーブドフラワーはお祝いに最適

枯れないお花として有名なプリザーブドフラワー。世話がかからず、長く美しいお花が楽しめるので、お祝いの贈答花としてとても人気があります。

プリザーブドフラワーに加工した「胡蝶蘭」もたくさん販売されていて、ブライダルシーンではブーケや髪飾りやブートニアとしても人気が高いお花です。

また、お祝い以外にも仏花としてもよく使われるお花なんです。

プリザーブドフラワーとは

プリザーブドフラワーとは、特殊な薬品に漬け込み花の質感をそのままに長期間美しさが持続できるよう加工したお花です。

花の特徴は

プリザーブドフラワーとドライフラワーが混同している方もいるかもしれませんが、全く別物です。

ドライフラワーは枯れた質感を楽しむものですが、プリザーブドフラワーは新鮮な一番いい状態のお花を特殊な加工によって、そのままの質感に仕上げたお花です。

プリザーブドは花粉がなく、香りもないため、アレルギーのある方には安心。

一旦花を脱色して色水を吸わせ着色するため、自然界ではない色の花にも加工でき、カラーバリエーションがとても豊富なんです。

価格は?

プリザーブドフラワーは生花にくらべとても高価です。

私はプリザーブドフラワーを作った経験がありますが、コストと手間と加工のための広いスペースが必要なことを知り、もう二度と自分では作ろうとは思わなくなりました。

工程を知ると、プリザーブドフラワーが高価になる理由がよくわかるのです。

例えば、胡蝶蘭は5~6cmくらいのものでも1輪700円程度から

8cm程度のものなら1輪1,200円ほどの価格になります。

手のひらサイズの小さなアレンジメントでも、生花で作るアレンジメントの5倍くらいの値段になるのです。

美しさを保つために注意すること

プリザーブドフラワーは生花に比べだんぜん長く楽しめるお花ですが、気をつけたいポイントがいくつかあります。

注意すること
水やりはしない
色移りするので壁やカーテンに触れるところに飾らない
色あせの原因になるので日光に当てない
とにかく水は絶対にかけてはいけません。
お風呂や洗面所など湿度の高い場所も避けましょう。
直射日光は色あせの原因になりますから、日差しの差し込む場所は避けたいですね。
長持ちさせるために
クリアケースなどでホコリから守る
湿度の高い場所は避ける

もしホコリがかかってしまったら、ハケで優しく払うか、ドライヤーの弱風で飛ばすとよいですよ。

わが家では、ガラスのキャビネットに入れて飾っています。

だいたい1年も経過すると、初めの色がだいぶ落ちてきてしまい、全体的にクリーム色に近くなってきます。

プリザーブドフラワーは本来の色を脱色し、色水を吸わせて着色しているため、日が経過すると、脱色したときの白っぽい色へと色落ちしてしまうのです。

その点、そもそも白色の胡蝶蘭は着色したものに比べると色落ち感を余り感じさせないため、長く楽しめることができます。

仏花としても人気

今ではお仏壇のお供えのお花をプリザーブドフラワーにされる方も多くなってますね。

生花をお供えすると、日持ちせず、頻繁にお花やお水を変えなければなりません。生花の日持ちは1週間程度。夏場の熱い時期だと3日もすれば萎れてしまいますし、水も腐ってくるので独特なイヤな匂いに悩まされます。

そこで、いまでは枯れない・水の取り換えが必要ないプリザーブドフラワーのお供え花がとても人気なんです。

造花を飾ることは、ご先祖様に対してあまりにも失礼な気がします。しかしプリザーブドフラワーだと、本物に近い質感と高級感があり、いつでも美しいお花を飾っておけるので、生花をやめる方が増えています。

まとめ

胡蝶蘭のプリザーブドフラワーはお祝いに大変喜ばれるお花です。

また、仏花としても胡蝶蘭のプリザーブドフラワーを使ったアレンジメントをお供えする家庭が増えています。

胡蝶蘭はそもそも花もちの良いお花ですが、忙しくてなかなかお世話ができない、お世話が苦手という方には、プリザーブドフラワーはとても喜ばれます。

最近では、よくお祝いで見かける3本立ちや5本立ちなどの胡蝶蘭のプリザーブドフラワーも充実してきていますから、ぜひお祝いのお品として検討してみてはいかがでしょうか。