観葉植物やお花に肥料を与えるように、胡蝶蘭にも肥料は必要なの?
胡蝶蘭は本来、岩や木に這わせた根っこから、空気中の水分と水分に含まれるわずかな栄養を吸収して生息する着生植物です。
栄養豊富な土の中に根を伸ばす植物に比べ、栄養の少ない環境に適応しています。
つまり多すぎる栄養はむしろ株を弱らせてしまう原因となります。
胡蝶蘭にとっての肥料とは、弱った株に与える栄養剤ではなく、元気な株に与えて成長を助けるものと考えてください。
購入したばかりの胡蝶蘭は、出荷されるまで生産者さんものとで栄養を与えて元気に育てられているので、花が咲いている間は肥料を与える必要はありません。ですが、花が終わったあと何年も大事に育てていくために肥料を与えましょう。

ただし、胡蝶蘭を長く美しく楽しむためには、肥料を与える時期が大事なんですよ
胡蝶蘭は肥料を与える時期がポイント
肥料は与える時期をまちがえると、根腐れをおこしたり、枯らせてしまう原因となります。
では、肥料を与えるタイミングはいつがよいのでしょう。
5月から9月くらい
もともと胡蝶蘭は熱帯の植物。日本の気候だと5月~9月が胡蝶蘭にとって最も成長が活発になる生育期です。
新しい根が伸びていれば元気な証拠!肥料を与えても大丈夫。
花が終わったら肥料を与える
美しい花が咲いている状態の胡蝶蘭に肥料を与えると、花の寿命を縮めてしまうことがあります。
胡蝶蘭にとっての肥料はあくまでも株の成長を助けるもの。
美しい花を咲かせるためには株が元気であることが重要です。
ですから、花が終わった後、
・生育期(5月~9月)
・新しい根が伸びているか
株の状態を見ながら肥料を与えるようにしましょう。
肥料を与えない方がよい時期
肥料は与えると元気になるものというイメージがありますが、胡蝶蘭は肥料を与えることで逆にダメージを与えてしまう可能性があります。
花が咲いているとき
花の寿命を縮めてしまう可能性があります。
気温の低い時期
熱帯雨林原産のため日本の秋から冬にかけては胡蝶蘭にとって苦手な季節です。
30度を超える真夏
熱帯の植物ではありますが、日本の30度を超える真夏は苦手。元気のないときに肥料を与えるのは逆効果です。
植え替えの時期
植え替え直後は胡蝶蘭にとって環境が変わりストレスがかかっています。肥料を与える時期ではありません。
おすすめの肥料は
洋ラン用の肥料であれば問題ありません。
胡蝶蘭はそもそも栄養の少ない環境に適応しています。多すぎる肥料はかえって株を弱らせてしまいます。
肥料の濃度は標準の濃度よりも薄いくらいが適していますよ。
まとめ
胡蝶蘭は肥料を与える時期がともて重要です。胡蝶蘭にとっての肥料は、弱っているときに与える栄養剤できなものではなく、成長期に栄養をプラスして成長を助けるものなのです。
毎日の水やりやたくさんの肥料は胡蝶蘭の根腐れの原因となります。
他の植物に比べ手間のかからない胡蝶蘭。ちょっとしたポイントを抑えることで、長く楽しむことができますよ。